ktmのブログ

未知日記を読んだ心象を記事として記録しています。なのでこれは独り言です。

第十講 絶対界と不滅母の関係No.8

今後医学が進むに従つて、愚者をして賢者たらしむる研究は、必ずやなし遂げらるるならん。されど其は脳の細胞の足らざることによつて或程度なし得らるることは明らかなれど、其が魂を医学によつて左右することは如何に学理を研究すとも不可能の事なり。然るに二流界の人類ともならば、その魂の力を種々様々に変化せしむるところ迄、学理はきはめられ居るなり。我、斯ることを語るとも諸子の智慧にてはうなづくことを得ざるは当然なり。我、決して偽はりを語るものにあらず。事実を話し居るなり。疑ふも信ずるも其は諸子の心まかせなり。 

   今慈音は我にむかつて曰く、「我、うすうすこの理を解することを得るなり。其は此地上の人間は肉体の程度に従つて智慧魂のそなはりあれど、二流界の人種ともなれば我等の肉体とは全く異なり居るが故に、心魂に於ても相違あるによつて、魂は如何にとも変ゆることを得るならんか」との質問なり。是に対して我は然りと答へたるなり。是は慈音が各界の人類の事柄を見聞したるによつてかかる質問をなしたれど、是を知らざる諸子にはこの言葉を用ゆることあたはざるべし。今や諸子の肉体はその程度に従つて心魂の具はりあれど、人智が進歩するに従つて肉体組織も従つて進化するは当然なり。故に諸子は修養修行して人間進化の度を高めずば、諸子の世界の如く十流界は永久に十流界にて終わらん。

  現在諸子の肉体を育て居る食品は、是を一言にて云ふならば重要なるものは、蛋白質脂肪含水炭素の三種に重点を置き居るにてはあらざるか。是等は肉体を育つる最も大切なる養分なるべし。かかる僅少の物にて肉体は保持せらるるものならば、魂を育つる重要食品は何か、発見する必要ありやとは考へざるや。又是等のものを科学によつて其に有機物無機物を含めたるものを化合せしめて食ふならば、余分の排泄物を出さずとも肉体は育てらるることも敢てむづかしき事にもあらざるならん。然るに現在の諸子の肉体は斯るものにて育てらるるものにあらず。是をなさんとならば肉体の構造を変へざればなしがたからん。其をなし遂げんとならば、魂の力を育つる事によつて肉体の変化せらるるは道理なりと思ふが如何!是等の事柄は学者によつて研究せば、自づと人体改造の道は開らかるるならん。現に九八七流界の如き人種より、更に六五四流界更に三二流界の人種に化せられつつあることを、慈音は見聞なしてよく知り居るなり。慈音の見たるものは決して慈音の錯覚にあらず。諸子は是を聞きて慈音の錯覚と思ふならばそれは心まかせなり。たとえ其が錯覚にもあれ見聞する事を得たる慈音は、もし己の知識によつて、是を錯覚する程度の人間ならば、慈音は地球上第一の智者なりとも見られ、又世界一の空想者なりとも見ることを得るならん。何はともあれ諸子は如何にとも思ふならば思ふべし。慈音は決して智者にもあらず、空想者にもあらざるなり。又彼は狂人にもあらざるなり。唯一個の盲人にすぎず。余事は別として諸子は神に愛せらるる人間となれよ。